症状の悪化や痔を防ぐおしりケアのひけつ。
正しいおしりケアを身につけ、習慣づけておけば、痔の悪化を防ぐことにつながるだけでなく、痔になる確率はぐっと低くなります。実践してみましょう。
おしりはていねいに拭く
おしりは、便のカスなどが残ったままにならないよう、普段からていねいに拭くようにしましょう。ただし、ゴシゴシこするのではなく、紙を押しあてるようにして優しく拭くようにしましょう。
また、多くの人は排便後におしりを紙で拭くだけで十分ですが、便の質、年齢などによっては、何回も拭かないと便が取れにくい場合もあります。こうした場合は、トイレの温水洗浄機能などを使って温水で洗うようにするとよいでしょう。
ただし、おしりの皮膚はデリケート。強い水圧で洗ったり、洗いすぎたりすると皮膚炎を起こしてしまうこともあるので注意しましょう。
おしりの優しい洗い方
①紙で優しく拭き取る
紙でゴシゴシこすると、肛門のシワやくぼみの中に便をすりこんでしまいます。さらに、皮膚が刺激されて、かえって痔の症状をひどくしてしまいます。紙を押しあてるようにして優しく拭き取りましょう。
②ぬるま湯で洗い流す
トイレの温水洗浄機能を使って優しく洗い流します。温水便座がない場合は、お風呂のシャワーを利用するとよいでしょう。水流は強くしすぎないようにしましょう。
③しっかり乾かす
タオルを使って水分を拭き取ります。ゴシゴシこするのではなく、押しあてるようにして優しく拭き取りましょう。
「温水便座症候群」にご注意!
最近は、「温水便座がないと便が出にくい」という人も増えていますが、日常的にそのような用途で使っていると、「温水便座症候群」になってしまう可能性があります。「温水便座症候群」とは、洗いすぎて皮膚炎を起こしてしまったり、温水便座機能を浣腸的に使うことで、だんだん刺激がないと便が出にくくなったりすることをいいます。温水便座の使用方法や回数にも注意しましょう。