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原因によって使い分けよう。下痢の薬の種類と選び方

原因によって使い分けよう。下痢の薬の種類と選び方

下痢を止める「止瀉薬」はそのメカニズムによって、4種類に分けられます1), 2)

殺菌成分を含むもの

ブドウ球菌や病原性大腸菌など、腸内の有害細菌に対して殺菌作用を持ちます。代表的な成分として、ベルベリン、アクリノール、木クレオソートなどが挙げられます。

収斂成分を含むもの

腸のたんぱく質と結合して保護膜をつくり、腸の粘膜を保護し、腸への刺激を抑えます。代表的な成分として、タンニン酸アルブミンなどが挙げられます。
※牛乳にアレルギー反応を起こす体質の人が、タンニン酸アルブミンを含む止瀉薬を服用すると、アレルギー反応を起こし、場合によってはショック状態に至ることがあるため、注意が必要です。

吸着成分を含むもの

胃や腸内の毒物・毒素などの有害物質や、過剰な水分・粘液を吸着・除去し、下痢の原因となる物質を取り除きます。代表的な成分として、炭酸カルシウム(乳酸カルシウム、リン酸水素カルシウム)、天然ケイ酸アルミニウムなどが挙げられます。

腸運動抑制成分を含むもの

腸の運動を抑えることにより、食べ物などの腸の通過速度を遅くし、腸内での水分の吸収量を増やします。代表的な成分として、ロペラミド塩酸塩などが挙げられます。

<一般的な薬の選び方>1), 3), 4)

※ほかに飲んでいる薬がある場合や医師の診察を受けている場合は、医師・薬剤師に相談の上、服用するようにしましょう。(薬の相互作用や副作用が生じる可能性があります。)

【参考】
1)薬ゼミ情報教育センター: 薬の選び方を学び 実践する『OTC薬入門』, 改訂第4版: 88, 2016
2)厚生労働省: 試験問題 作成に関する手引き(平成30年3月), 2018
3)須河 恭敬 他: 診断と治療, 101(2): 205, 2013
4)一般社団法人日本臨床検査医学会: 臨床検査のガイドラインJSLM2015, 168, 2015

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