おしりから何か出てきても、無理に押し込まないで!自宅でできる応急処置
※本ページでとり上げている痔のタイプの症状はあくまで目安であり、応急処置は病院に行くまでの一時的なものです。下記のような症状があった場合は、必ず病院を受診しましょう。また、痛みと出血など、複数の症状が同時に起こっている場合は、より症状の強いほうの対処法を実践しましょう。
何か出ている場合
肛門から何か出ている場合、一番に考えられるのは内側のいぼ痔(内痔核)です。排便でいきんだときなどに内側にできたいぼが脱出します。通常は痛みを感じません。手で触れても痛くないときは、脱出物を肛門の中に押し戻しましょう。
脱出物の戻し方
無理に押し込まない
排便後に脱出した場合、肛門をきれいにしたら、便器に座ったまま、指で脱出物をゆっくりと肛門の中に押し戻します。そして、押さえながら立ち上がるとスムーズに押し戻すことができます。
戻りにくい場合は、トイレの温水便座機能やお風呂の温水シャワーを使って肛門を温めてから押し戻すと戻りやすくなります。ただし、温水は長時間使用しないように気をつけましょう。
それでも戻らない場合は、無理に押し込もうとせず、病院を受診するようにしましょう。
また、脱出を伴ういぼ痔(内痔核)と似た別の病気としては、直腸が脱出する直腸脱などがありますので、自分で判断せずに、一度病院を受診するようにしましょう。