おしりのかゆみ、かきむしっちゃうその前に。自宅でできる応急処置
※本ページでとり上げている痔のタイプの症状はあくまで目安であり、応急処置は病院に行くまでの一時的なものです。下記のような症状があった場合は、必ず病院を受診しましょう。また、痛みと出血など、複数の症状が同時に起こっている場合は、より症状の強いほうの対処法を実践しましょう。
かゆみがある場合
便が肛門に付着して炎症を起こし、ジトジトしたかゆみを起こすことがありますし、温水便座で肛門を洗いすぎたことによりカサカサしたかゆみを起こす場合もあります。さらに、脱出した痔核が下着でこすれたり、直腸の粘液などでおしりがべたついてかぶれたりすることによるかゆみもあります。
これらを総称して「肛門そう痒症」といいます。
かゆみのケア方法
清潔に
一言でかゆみといっても、かゆみの種類によってケア方法が若干異なります。以下を参考にしてください。ケアが終わったら、綿などの通気性の良い素材でできた下着を着けるようにしましょう。化繊などの下着だとムレてしまいます。また、普段のおしりの拭き方を見直すことも重要です。
かゆみの種類:1.カサカサしたかゆみ
考えられる原因
温水便座による洗浄で肛門を洗いすぎたことなど。
ケア方法
おしりをていねいに拭く。また、普段の温水便座の使用方法を改め、洗いすぎには注意する。
かゆみの種類:2.ジトジトしたかゆみ
考えられる原因
軟らかい便が肛門のシワの中に入り込んで不潔な状態になっていることなど。
ケア方法
おしりをていねいに拭く。また、普段の温水便座の使用方法を改め、洗いすぎには注意する。
かゆみの種類:3.そのほか
考えられる原因
脱出したいぼ(痔核)が下着でこすれたり、いぼ(痔核)を伝わってくる粘液などでおしりがべたついてかぶれたりすることなど。
ケア方法
排便後におしりをていねいに拭く。なかなか取れない場合は、温水便座の洗浄機能などでおしりを軽く洗う。肛門周囲の水分は、しっかり拭き取る。