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外用薬と内服薬はどう違う?

薬局などで販売されている薬には、大きく分けて、患部に塗ったり貼ったりする薬(外用薬)と、口から飲む薬(内服薬)があります。痔の薬では、これまで外用薬が一般的でしたが、最近では内服薬も増えてきています。では、それぞれの薬を、どのような場合に使用すれば良いのでしょうか。

【1】外用薬

●外用薬の特徴は?
外用薬は、皮膚や粘膜などに使用する薬の総称です。形状はさまざまで、軟膏や湿布、目薬や坐剤などはすべて外用薬に分類されます。
成分や製剤の特性にもよりますが、患部に直接、塗ったり貼ったりするので、一般的には内服薬よりも、患部への到達が早く、速効性があるのが特徴。薬に含まれる有効成分が、そのまま皮膚又や粘膜から吸収され、局所的に痛みや炎症を改善します。
血液への吸収量が内服薬に比べて少ないため、薬の血中濃度が高くなりにくく、体への負担が少ないメリットがあります。
ただし、強い痛みや広範囲にわたる炎症などの場合は、外用薬では効果が見られなかったり、効き目が弱い場合があります。

●外用薬がおススメの方
痔の薬としては、坐剤や注入軟膏、チューブ入り軟膏などがあり、痔のできる箇所に応じて使い分けます。一般的に、肛門内側のいぼ痔(内痔核)に対しては坐剤や注入軟膏、肛門外側のいぼ痔(外痔核)やきれ痔に対しては、チューブ入り軟膏や坐剤などを使用します。外用薬は速効性があるので、痛みや出血、腫れ、かゆみなどの症状に、とにかくすぐに対処したい人におススメです。

【2】内服薬

●内服薬の特徴は?
内服薬はいわゆる「のみ薬」や「経口薬」といわれるもので、口からのみ込む薬です。カプセルや錠剤、顆粒剤(粉薬)、液剤などの種類があります。
基本的には胃や小腸で溶けて吸収され、肝臓で代謝を受けたあと、血液の流れに乗って体全体に成分が行き渡ります。
成分にもよりますが、一般的には、外用薬よりも薬の血中濃度が​高くなりやすい特徴があります。体の隅々まで成分が行き届くので、​強い痛みや広範囲に渡る炎症の際は、内服薬の方が効果が高いと​考えられます。 外用薬のように、患部に直接手を触れる煩わしさがないのもメリットです。

●内服薬がおススメの方
薬が持つ効能・効果にもよりますが、症状を限定しないため、いぼ痔(内痔核・外痔核)にも、きれ痔にも使用できます。服用するだけで手軽に利用できるので、患部に直接手を触れることに抵抗がある人におススメです。また外用薬を使用して一時的に良くなっても、やめるとすぐに痔の症状が再発してしまうような人にもおススメです。

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