痔の市販薬の選び方:痔の種類や発生箇所に合わせて薬を選ぼう
外用薬と内服薬
痔の薬には、肛門内部や外側の患部に直接使用する「外用薬」と、飲む「内服薬」があります。一般的には外用薬が主流です。
外用薬
いぼ痔(痔核)・きれ痔(裂肛)の痛みやかゆみ、出血、炎症などをやわらげます。配合成分により、殺菌効果があるものもあります。
内服薬
炎症をやわらげたり、血行を改善したりします。錠剤、カプセル剤、顆粒剤などがあります。成分が全身にいきわたるため、外用薬に比べ効果はゆっくりと現れます。
外用薬の剤形
外用薬には、「坐剤」「軟膏剤」「外用液剤(エアゾール剤含む)」がありますが、坐剤と軟膏剤が主流です。軟膏剤には軟膏と注入軟膏があります。
坐剤
対象となる主な痔のタイプ
内側のいぼ痔(内痔核)
使用する部位
肛門内側の患部に使用
軟膏剤 軟膏
対象となる主な痔のタイプ
外側のいぼ痔(外痔核)、きれ痔(裂肛)
使用する部位
肛門外側、肛門付近の患部に使用
軟膏剤 注入軟膏
対象となる主な痔のタイプ
内側のいぼ痔(内痔核) 、外側のいぼ痔(外痔核)、 きれ痔(裂肛)
使用する部位
肛門内側の患部には注入し、肛門外側、肛門付近の患部には塗布
外用液剤
対象となる主な痔のタイプ
外側のいぼ痔(外痔核)、きれ痔(裂肛)
使用する部位
肛門外側、肛門付近の患部に使用
※市販の外用薬は10日間位、内服薬は1ヵ月位使用しても症状が良くならないときは、病院を受診しましょう。